歯周病治療について
自覚症状がなくて歯周病が進行しているかも!?
歯と歯肉の境目にある歯周ポケットに歯垢がたまる事により歯肉に炎症を起こし、歯槽骨(歯ぐきの中の骨)を溶かしていってしまう病気で重症になると歯の周りの全ての骨がなくなり歯が抜けてしまうものです。また自覚症状が無い為、症状(痛い・歯が揺れる・臭う)が出た時には、かなり進行している可能性があります。
歯周病は歯周病原菌の感染により、罹患する病気です。すなわち感染症の一種です。
歯みがき(ブラッシング)をしなかったり、磨き残しがあったり、定期検診を受診しなかったりすると、歯垢(プラーク)が蓄積していきます。この歯垢の中には数百種類もの細菌が存在します。この細菌が歯と歯ぐき(歯肉)の隙間に溜り炎症を起こし歯ぐきが赤く腫れてしまいます。これが悪化していくと歯ぐきの中の骨まで溶かしてしまうという恐ろしい病気なのです。
認知症の原因物質は歯周病によって蓄積する!?
歯周病菌が体内に侵入し、認知症の原因物質が脳に蓄積して記憶障害が起きる仕組みを九州大などの研究チームが解明しました。
認知症の7割を占めるアルツハイマー病は、「アミロイドベータ(Aβ)」などの異常なたんぱく質が長年、少しずつ脳に蓄積し、発症や症状の進行につながるとされる。近年、歯周病の原因菌やその毒素が血管を通じて体内に侵入することで、Aβが体内でつくられ、脳に蓄積することが解明されてきたが、蓄積の仕組みは詳しく分かっていなかった。
歯周病は歯を失う最大の原因です!
統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっています。しかし、35歳になってから突然、歯周病になるわけではありません。実は、10代から少しずつ進行していき、20数年の歳月をかけて、歯肉をジワジワとゆっくり侵し、歯ぐきから血が出るという自覚症状がでる30代の頃には、もはや歯周炎・歯肉炎になっています。虫歯と違って、ほとんど痛みが無いため、気がついた時には抜歯ということもあります。
かんたん歯周病セルフチェック
- 歯みがきのとき歯肉から出血はありませんか?
- 歯肉の色が変わったり、腫れたり膿がでたりしていませんか?
- 1本でもグラグラする歯はありませんか?
- 口臭は気になりませんか?
- 歯肉が下がって歯が長くなってきているような感じはありませんか?
- 歯並びやかみ合わせに変化はありませんか?
ひとつでも当てはまる場合は、お早めに歯科医院で受診することをおすすめ致します。
歯科疾患実態調査によると、35歳以上の国民の80%が感染している病気であると報告されています。蛇足になりますが、ギネスブックで世界一多くの人が罹っている病気であると認定されています。